宣 言
私達浅草のれん会会員は、新時代に適応した商業道徳の確立と、さらに国際観光の街にふさわしい明るい浅草の街づくりと永遠なる発展のために鋭意努力するものであります。
右宣言します。
昭和37年3月18日
浅草のれん会
という宣言書が今も残っています。それから50数年たった今この宣言を読み直すと、浅草商人の道は不変なものである事を今更ながら痛感させられます。
浅草の歴史は628年に隅田川から観音様が御示現した年より始まったものでありますが、門前町としての歴史は少なくとも1312年に三社祭りが始まった頃には確立されてきたと思われます。 そしてその間先人達は商売が変ったり、経営者すら変ってきたのでしょうが、浅草商人の思いは受け継がれてきたものでありましょう。
浅草寺本堂の落慶と雷門の落慶間もない頃に発足したのれん会は、浅草を愛し、暖簾を大切に守ろうとする店々の集まりであったからこそ、この高邁な理想を掲げられたのでしょう。 その先人達の後を引き継ぐ我々もそんな思いを大切に、そしてお客様とのご縁を大切にしていきたいと思っております。
今後とも我々のれん会々員店に対し、暖かいご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。
浅草のれん会々長 高岡修一