2022年4月30日
楽しくって、何だかホッとする…それが花やしき
嘉永6年(1853)に開園した花やしきは時の造園師・森田六三郎によって造園されました。当時、師は官家の造園を手掛けるなど作庭の名人として知られ、ここ花やしきでも四季を通じて百花百草の栽培によって雅趣を極め、中でも牡丹や菊細工は万人からの好評を博しました。
明治5年頃からは運動機器と称した遊戯施設が置かれ、これが日本の遊園地の祖として語り継がれる由縁となったのであります。
その後、珍鳥や猛獣を縦覧に供し山雀の芸や操り人形等により常に人々に憩いと安らぎを提供し続けましたが、震災や戦禍によりやむを得ず休園していた時代もありました。
そして戦後(昭和24年)花と緑、憩いと安らぎの提供を継承すべく新たに出発をした花やしきは、乗りものと花と、ホッとする下町のオアシスとして今日に及んでいます。